◾️テスラ モデルYの電費とは?燃費との違い
電気自動車(EV)における「電費(Wh/km)」は、ガソリン車の「燃費」にあたる重要な指標です。
1km走行するのに消費する電力量を表しており、日常の使い勝手やランニングコストを判断する基準になります。
ただし、EVの電費は季節や走行条件によって大きく変動します。例えば冬は暖房使用で電費が悪化し、夏は冷房の影響を受けます。さらに、高速道路・市街地・山道など走行シーンでも効率は異なります。
本記事では、テスラ モデルYの1年間の電費データを月別にまとめ、季節ごとの傾向や充電コストまで徹底分析しました。これからEV購入を検討している方や、すでにオーナーで他の実測値を参考にしたい方に役立つ内容です。
◾️モデルYの電費は実際どれくらい?【月ごとの実測データ】
2024年は、私にとってモデルYで丸1年を走り切った初めての年でした。
冬の厳しい寒さ、夏の猛暑、長距離旅行や日常の買い物まで、さまざまな条件で電費がどう変わるかをデータとして残しました。
月別電費データ(2024年)

👉 各月の詳細記事はこちらからご覧いただけます:

最も電費が良かった月と悪かった月
• 良かった月:8月(173Wh/km)
長距離ノンストップが最も効率が良い様です。高原への旅行や夜間高速走行で渋滞がなく、一定速度を維持できたことが理由だと思います。また帰りは下り坂が多く、回生ブレーキで効率良くエネルギー回収ができたのも好結果につながりました。
• 悪かった月:7月(251Wh/km)
冬かと思いきや、意外と夏がワーストでした。
しかも、最も良かった8月の前の月。
敗因は、日常生活でのストップアンドゴーの連続。短時間しか乗らないのにエアコン全開な事に尽きると思います。
実際8月はエアコン全開な筈ですが、長距離走っているせいか効率はとても良かったです。
やはり室内が高温状態から、25度程度にするのを毎日5,6回繰り返すよりも、1度25度にして、その後は気温を維持するだけの方がエネルギー消費は少ない様ですね。
◾️走行距離と充電量
年間の走行距離と充電量を比較してみると。

当たり前ですが、走行距離が伸びると充電量も伸びますね。
平均すると170kWh毎月充電が必要です。
が、これは1000km@200kWhオーバーの旅が入ってるので、日常生活で言えば、150〜155kWhで賄えるイメージでした。
◾️長距離旅行や特別な条件での電費
• 1,000km旅行(高速中心)
• 総走行距離:1,287km
• エネルギー消費量:195kWh
• 平均電費:152Wh/km(非常に優秀!)
• 充電回数:6回(内2回は不要な予備充電)
電費は思いの外伸びました。この時ばかりはスーパーチャージャーが大活躍でした。やはりストップアンドゴーは効率が悪い事がわかります。一定速度で走れば効率は良く、電費も上がります。
• 冬のスキー旅行(寒冷地・山道600km)
山道、冬はやはり電費的にキツイですね。
スキー場での休憩も車内を使ったので、その分も消費されてます。
◾️充電量と電気代の年間まとめ
• 総走行距離 :10,063km
• 総消費電力量:約2,044kWh
• 総電気代 :¥28,918
年間の電気代は約29,000円。もし同等距離をガソリン車(燃費12km/L・ガソリン170円/L)で走った場合、約140,000円かかる計算になります。
結果として、年間で約11万円の節約効果がありました。
充電の内訳としては、こんな感じ。

自宅充電メインから途中PLUGOに切り替えましたね。
年間としては、無料充電も3割程使わせて貰った形になり、上手く使えたと思います。
PLUGOに変えてからは、無料充電の使用ペースが下がりましたが、それでも遠出した先で使える時はありがたく使わせて貰っていました。
👉 関連記事:2024年PLUGO使用のまとめ
◾️モデルYの電費データをさらに詳しく読む
◾️まとめ|2024年の電費から学んだこと
1年間のデータから分かったのは、EVの電費は「季節・走行距離・使い方」で大きく変動するということ。
特に夏の短距離は電費が悪化する要因になります。
また、長距離移動では公共急速充電が不可欠ですが、無料充電や普通充電を上手に組み合わせることでコストを抑えることが可能です。
次回は2025年の電費データも同様にまとめ、改善の成果や新たな発見をシェアしていく予定です。
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